痩身エステの体験コースを調べると「キャビテーションで即痩せ!」というような宣伝文句をよく見かけます。現在の痩身メニューの中で人気を誇るキャビテーションは、一体どのような効果があるのでしょうか?
基本的な仕組みから実際に感じる効果、キャビテーションで痩せられなかったケースなどを徹底分析してみました。この記事を読めばキャビテーションの疑問や不安が解決できます!
キャビテーションはどんな機械?

多くのエステサロンで導入されメジャーな機械であるキャビテーションはどのような仕組みで作用するのでしょうか?基本的な知識を紹介します。
超音波で脂肪を撃退する
キャビテーションとは超音波の力で脂肪細胞の間に気泡を作り、破裂させることで細胞膜を破壊します。「破壊するなんて痛そう」とイメージするかもしれませんが、細胞膜が破壊されても痛みを感じません。
細胞膜を壊して固まった脂肪を流れやすくするのがキャビテーションの大きな役割です。流れ出した脂肪は中性脂肪として血中に流れ、排出されていきます。
痩身エステ界で人気が高い
どうしてキャビテーションが痩身エステでメジャーな施術になっているのか、それには理由があります。既存の機械よりも効果が出やすく満足度が高いため人気が出ているのです。
サイズを落としたい部分の脂肪をピンポイントで撃退し、理想のボディラインを作れる機械として口コミが広まり一般的な施術となりました。
じんわり温かく心地よい施術が特徴
キャビテーションは痛みがなく心地よい施術で痩身エステ初心者にも安心できます。肌に機械が触れると体の中に音波が響く不思議な感じがしますが、不快感を感じるほどではありません。
エステサロンで導入されているキャビテーションの機械は、効果を高めるために照射部位が温まる機能も搭載しています。機械の作用で皮下組織が温まり血流がよくなるため、施術中はとても気持ちよく慣れると眠ってしまうほどです。
キャビテーションの効果とは?

プロの評価が高く顧客の人気が集中するキャビテーションはどのような効果があるのでしょうか。予約が殺到するマシンメニューなら、高い効果があるはずです!
しつこい脂肪を溶かす
キャビテーションがどうして効果実感しやすいのか、それは脂肪を溶かして排出されやすい環境を作ることに秘密があります。固く冷え切った脂肪細胞はハンドマッサージだけでは分解できず、なかなか結果が出ません。
そんな頑固な脂肪細胞にアプローチできるのがキャビテーションです。超音波を当てた部分の脂肪細胞の数を減らすことができ、サイズダウンしたい部分を狙いうちして施術できます。
代謝アップ
キャビテーションは部分痩せをするための機械ですが、全身への作用も期待できます。固く冷えていた脂肪細胞をほぐすとリンパや血液の巡りが良くなり、代謝アップのサポートができるのです。
全身の巡りが良くなった状態でリンパマッサージやエクササイズを行うと、ダイエットの効果が出やすくなります。
キャビテーションのメリット

痩身エステで受けられるマシンメニューは数え切れないほどあり、その中からエステティシャンは顧客の状態に合わせて選びます。数多くのマシンの中からキャビテーションをチョイスするメリットとは何なのでしょうか?
受けていてつらくない
キャビテーションを実際に受けた女性に「何が良かったですか?」と質問すると「受けていてつらくないのが嬉しかった」という回答が多いです。他の施術では痛みを感じて続けられなかったが、キャビテーションは受けていて心地よいため頑張れた…という意見もありました。
ダイエットのための痩身エステ施術には痛みが伴うメニューが多いのも事実で、耐えるのがつらく通うのを諦める女性が少なくありません。確実に痩せたいという目標を叶えるなら、受けていてつらくないのはとても重要です。
キャビテーションは熱が発生して全身がぽかぽかするため、冷え性の女性は特にリラックスでき施術後数日は温かさが持続すると感じることができます。
「キャビテーションを受けると手足が温まって、夜気持ちよく眠れるんです」という効果を実感できるケースもあるのです。
部分痩せができる
キャビテーションの大きな特徴は狙った部分の脂肪を減らすということ。自力でダイエットして体重を落とせた女性でも「お腹だけ脂肪が落ちない…」と悩むことがあります。そんな脂肪が落ちにくい部分に効率的にアプローチできるのがキャビテーションです。
女性の皮下脂肪は運動や食事習慣の改善だけでは落ちにくいもの。体重が減っても皮下脂肪が落ちないことが多く、痩身エステでの特殊な施術をすることが有効です。
へそ下や太ももの内側、背中のサイドなど自力では落とせない脂肪にアタックして部分痩せできるのが評価され、人気メニューとなっています。
リバウンドしにくい
キャビテーションは脂肪細胞の数を減らすことができるためリバウンドしにくいのがメリットです。一時的に脂肪の容積を小さくするマシンメニューとは違い、脂肪撃退能力が高く本気で痩せたい方に向いています。
生活習慣の改善はもちろん必要ですが、他の機械と比べるとリバウンドしづらく着実に結果が出せるのが特徴です。エステティシャンによるセルフケアの指導をしっかり守れば、お金と時間をかけた分きちんと痩せられます。
キャビテーションで本当に痩せるの?デメリットは?

キャビテーションは効果を実感しやすいメニューではあるものの、デメリットも存在します。特徴を理解した上でキャビテーションコースの施術を受けないと満足いく結果が出ません。どうすればキャビテーションで本当に痩せることができるのでしょうか?
ハンドマッサージと組み合わせる必要がある
キャビテーションは脂肪細胞の数を減らせる夢のような技術を持っています。ただ注意したいのは、キャビテーションの施術のみでは効果を得にくいということです。脂肪細胞を体外に排出しやすくするまでがキャビテーションの役目で、プラスの施術が必要になってしまいます。
溶かした脂肪はリンパドレナージュなどエステティシャンのハンドマッサージを受けることで排出されます。キャビテーションだけの施術では効果が期待できないと覚えておきましょう。
ハンドマッサージは全身のフルコースを受けると効果が出やすくなります。上半身または下半身のマッサージだけだとリンパや血液の流れの滞りを改善しにくいためです。本気で痩せるなら「キャビテーション+全身ハンドマッサージ」を受けましょう。
結果は出るが、時間がかかる
キャビテーションは部分痩せをしたい願いを叶えてくれるマシンですが、目に見える結果が出るまで時間がかかってしまいます。最新のマシンでは数回の使用で効果が出る即効性のあるものもありますが、キャビテーションは回数や時間が必要です。
少しずつ脂肪細胞を分解して排出するため、ある程度の期間が必要になってしまいます。
肝臓に負担がかかる可能性も
キャビテーションの施術を受けた後は血液内に中性脂肪が流れ出て、肝臓へと運ばれ分解されます。その間肝臓がフル活動するため一時的に負担がかかってしまうのです。だるさなどの副作用を感じる場合もあり、キャビテーションを受けた後は体を休める必要があります。
強烈な副作用が出る心配はないですが、血管や肝臓の疾患を抱えている場合にはかかりつけの医師に相談してからエステプランを組むかどうか検討してください。
セルフケアも必要
キャビテーションのケアを受けた後自宅でのセルフケアをする必要もあります。脂肪の量が多い場合はエステサロンで販売されている家庭用キャビテーションをセルフケアに取り入れる必要もあるでしょう。
皮下脂肪が少なく比較的結果が出やすい体質でも、温かい食事を取る・毎日お風呂に浸かって体を温める・軽い運動をする・脂肪を増やさない食生活をする…などセルフケアが必要不可欠です。
いくら痩身エステで施術を受けてもその効果を打ち消してしまう生活習慣をしていたら、お金と時間のムダになるだけと覚悟しましょう。痩身エステに通ってエステティシャンがびっくりするような結果を出している女性は、影で必ず努力をしています。
痩身エステとは、サロンでの施術とセルフケアのバランスが取れてこそ高い効果実感を生み出すものです。効率的に体のラインを美しく整えるなら毎日コツコツ努力を積み重ねましょう!
キャビテーションで痩せない人の特徴

キャビテーションで痩せた!という口コミは実際に多く存在しますが、その一方で全く効果が出なかったという体験談もあります。どうして同じメニューで痩せる人とそうでない人に分かれるのか、特徴を分析してみました。
皮下脂肪が少ない
体質改善効果も無かったし、体脂肪が全く減らずサイズダウンしなかった…という女性には皮下脂肪が少ない特徴が挙げられます。
キャビテーションは体の奥に潜んでいる内臓脂肪には効率的にアタックできません。キャビテーションは皮下脂肪を撃退する目的で受けるのが正解です。
極度の冷え性
体の冷えがひどく、温まりにくい体質だとキャビテーションの効果が実感できません。施術でしっかり脂肪が温まらないと、キャビテーションが持つ脂肪を溶かす実力が発揮できないのです。
食生活の偏り・睡眠不足・運動不足があると冷えが強まり結果が出づらくなります。キャビテーションで脂肪を溶かし体外に排出するには、まず極度の冷え性を改善してから施術を受けるのが大前提です。
身体を温める食材を積極的に食べる、冷える部分にカイロを使用して冷やさない努力をするようにしましょう。
運動する習慣がない
皮下脂肪がついていて、冷え性ではないのにキャビテーションの結果が出ない場合もあります。それは運動する習慣が出ない女性によく起きる現象です。
溶かした脂肪を排出させるにはある程度体を動かす必要があり、キャビテーションだけに頼ってはサイズダウンが実感できません。
激しい運動をする必要は無く、軽いウォーキング・ジョギングやストレッチで十分です。筋肉を動かすとリンパや血液の流れが良くなり脂肪の燃焼や排出がスムーズになります。
このアクションを日頃から起こさないと、せっかくキャビテーションで溶かした脂肪が再度皮下組織に定着し固まってしまうのです。
冷たい飲食物が好き
日頃から冷えた飲食物を好んで食べる女性は痩身エステの結果が出にくい傾向にあります。キャビテーションは皮下組織を温めて効果を発揮するため、冷たい飲食物ばかり好むと体温が下がり効果が半減してしまいます。
飲み物は常温以上にする、なるべく温かい食事を取るなど飲食物の温度に気を配らないとキャビテーションの効果は満足に出ないのです。
体が固い
筋肉や関節が硬直して動きが悪いとリンパや血流が滞ります。体が固い状態で痩身エステを受けてもリンパと血流の滞りは改善されづらく、痩せにくくなってしまうのです。体が固い場合はストレッチと軽い運動を組み合わせて行う必要があります。
1時間のウォーキングよりも20分のストレッチ+40分のウォーキングの方がダイエットに効果的で、筋肉を効率的にほぐすことができます。
関節や筋肉が固まっている部分に脂肪は溜まっていくため、ボディラインを美しくするならストレッチを日課にしましょう!
マシンメニューだけ受けていた
格安の費用でコースを受けられるエステサロンの中にはマシンメニューだけ受けるコースも存在します。大手サロンではあまり見かけませんが、個人経営のサロンだと「マシンだけでもOKですよ」と費用面を気にする顧客に勧める場合があるのです。
キャビテーションだけ受けても効果が得られないと事前に情報を知らず、マシンメニューだけ受けていたらお金と時間の無駄だった…という女性も少なからずいます。理想的な結果を出すには必ずハンドマッサージと組み合わせるようにしましょう。
実際にエステで受けたら、どのくらいするの?

キャビテーションの魅力やメリットが理解でき「自分には合ってるかも!」と感じたら実際にエステに足を運びたくなります。その前に気になるのは結果が出るまでの費用。本格的にコースを組んだら一体どれくらいかかるのでしょうか?
1回20,000円前後が一般的
キャビテーションの施術を検索すると「初回限定5,000円!」など格安の体験料金が目に留まります。初回の料金は調べてすぐに分かるものの、肝心の会員料金は見つけるが難しくぱっとサイトを見ても分かりづらい所に書いてあることが多いです。
大手痩身エステサロンを調べたところ、1回当たり約20,000円が相場であることが分かりました。施術時間や内容に少し差はあるものの、料金は平均して大体一緒です。
サイズダウンを実感するなら10回コース
一度あたりの料金が高額なキャビテーションを何回利用したらサイズダウンするのか、これが一番重要な問題です。効果が出る回数に個人差はあるものの10回受けると目に見える形で実感できます。
代謝が元々良い体なら半分で効果がでる場合があり、逆に冷えが強いと20回受けてやっと効果が出ることもあります。平均的に10回で効果が出る、となるとマシンメニューだけで約200,000円は必要です。
他の施術と組み合わせると高額になる
前述の通りキャビテーションはハンドマッサージと組み合わせてこそ本来の効果を実感できます。より早く結果を出すには全身のマッサージが必要で、安くても最低10,000円はかかるのが相場です。
キャビテーションとハンドマッサージを組み合わせて1度の施術が30,000円だとすると、10回コースで300,000円になります。「そんなにするのか…」と驚くかもしれませんが、落としにくい脂肪を切開せずに撃退できると考えるとコストパフォーマンスは悪くありません。
さらにプラスで他のマシンを組み合わせるとさらにコストは跳ね上がります。痩身エステでしっかり効果を出す、というのは数十万円かかるのが当たり前です。
まとめ

自力では難しい部分痩せを叶えるキャビテーションは、ボディラインに悩む多くの女性を救っています。着実にゆっくりと結果が出るキャビテーションは魅力的ですが、向いていない体質の方が受けても満足できません。
冷えや体の固さを改善し、リンパや血液の流れが良い体質にしてからキャビテーションを受けないと効果が実感できないのです。キャビテーションを受けるだけでなく、ハンドマッサージを合わせて受ける必要もあります。
脂肪細胞を狙い撃ちできるキャビテーションの効果を正しく理解すれば、理想のボディラインは必ず手に入ります!体質や予算と相談しなりたいボディを目指してみましょう。